日本でのアルバイトについて
アルバイトは、経済的な支えになるばかりでなく、現場で言語や文化を学んだり、自分の能力を生かしたりする場にもなり得ます。出入国在留管理局からの資格外活動許可を得て、許可された時間内で、勉強や研究に支障をきたさないように行なうことが大切です。アルバイト紹介サイトや求人情報で探すこともできますが、友人や知人からの紹介で見つける人が多いようです。名古屋大学生協の掲示板でも紹介しています。
アルバイトをするにあたり、様々な注意事項があります。雇用中に自分で解決するのが難しいような問題があった場合には、大学の各部局の留学生担当教員などにも相談できます。
資格外活動の許可申請
「留学」の在留資格を持つ留学生がアルバイトを行うには、資格外活動の許可を得る必要があります。詳しくは「在留カード・在留資格」のページを確認してください。
※留学生が名古屋大学で、学業の一環として行うTA(ティーチング・アシスタント)やRA(リサーチ・アシスタント)などの一部の活動は、資格外活動許可を取る必要がありません。詳しくは所属の教務課にお尋ねください。
注意事項
- 新入生については、大学での勉強や研究のスケジュール(研究室でのゼミや実験時間等)を把握するまで、アルバイトをしないことをお勧めします。アルバイトを始める場合は、事前に指導教員の了解を得てください。
- 長期休業期間とは、大学が定めた夏季休業、冬季休業を指します。(ゴールデンウィークは長期休業期間ではありません。)
- 資格外活動許可期間は、申請をする時点で認められている在留期間の範囲内です。在留期間を更新した場合は、資格外活動許可の再申請が必要です。
- 風俗営業又は風俗関連営業(キャバクラ・パチンコ・麻雀店など)でのアルバイトは許可されません。
- 休学中のアルバイトはできません。
- 雇い主に在留カードを提示して、留学生として働くことのできる範囲(時間、職種など)を説明してください。
- アルバイトを選ぶ際には、次の点を確認すること。
- 学業に支障はないか(夜遅くまでの仕事で翌日に影響はないか)
- 仕事内容は問題ないか(安全性の確認、万一の事故における保障、禁止されている職種でないか)
- 翻訳の仕事は違法出版物・ウェブサイト(海賊版など)と関連してないか
- 労働条件(賃金や交通費の支給、休日や勤務時間)
- 賃金の支払い方法(日払い・週払い・月払いの確認、現金支給・銀行振込の確認、税金の支払いの有無)
- 労働条件や賃金の支払い方法については、文書(契約書)を作成してもらうことをお勧めします。
- アルバイトの年間収入が一定基準額を超えると、額に応じて次年度の国民健康保険料が上がったり、国民年金の免除割合が見直されたりします。詳細は、区役所にたずねてください。
- アルバイトで得た収入額に応じて税金(所得税など)を支払う義務があります。年間合計収入額によっては課税されないこともありますし、出身国と日本の間で租税条約が結ばれている場合は、税金が減額、免除されることもあります。年間収入の合計額が決定していなくても、月々のバイト料から所得税として自動的に引かれる場合がありますが、確定申告*することで返金されることもあります。アルバイト給与のことでわからないことは、アルバイト先で確認し、雇用契約書や給与明細書などの書類があれば保管しておきましょう。
* 確定申告:毎年2月中旬~3月中旬に申告できます。
確定申告、税金(および租税条約)については、以下のホームページで確認できます。大学でもセミナーを開催するなど、情報提供しています。
国税庁
愛知生活便利帳(愛知県国際交流協会)
- 確定申告の必要性、申告手続きの仕方、税金は、個々の状況によって異なるため、わからないことは、以下の専門窓口に問い合わせてください。相談窓口に行く場合は、前もって問い合わせると良いでしょう。
名古屋国税局電話相談センター
Tel:052-971-2059